1. 大山ハム「熟成乾塩ベーコン」は何が違う?美味しさの秘密
鳥取県の名峰、大山の麓で作られる大山ハム。そのラインナップの中でも、食通たちを唸らせているのが「熟成乾塩(かんえん)ベーコン」です。スーパーでよく見かけるパック詰めのベーコンとは、製法も味わいも全く異なる別次元の食材と言えるでしょう。
なぜこれほどまでに評価が高いのか、まずはその理由を紐解いていきます。
1-1. 手間暇かけた「乾塩せき法」が生む凝縮された旨み
一般的な安価なベーコンは、塩水(ピックル液)を肉に注射して短期間で味を染み込ませる「加水(湿塩せき)法」で作られることがほとんどです。これに対し、大山ハムの熟成乾塩ベーコンは、職人が手作業で岩塩や香辛料を肉の表面に擦り込む昔ながらの「乾塩せき法」を採用しています。
この製法の特徴は、余分な水分を使わず、肉本来の水分を抜きながら熟成させる点にあります。その結果、旨味が肉の繊維一本一本にまで凝縮され、焼いたときに水っぽくなることがありません。噛みしめるたびに濃厚な肉の味が溢れ出すのは、この手間暇のおかげなのです。
1-2. スーパーのベーコンとは別格!脂身の甘さとスモーキーな香り
袋を開けた瞬間、鼻をくすぐる芳醇な香りにも注目してください。一般的な燻製液(スモークフレーバー)で香り付けされたものとは違い、厳選されたチップでじっくりと燻された本物のスモーキーさが感じられます。
さらに特筆すべきは「脂身の質」です。良質な豚バラ肉を使用しているため、脂の融点が低く、口に入れた瞬間にサラリと溶け出します。決して油っこくなく、ナッツのようなコクと甘みを感じられるでしょう。この脂こそが、最高のおつまみになる要素なのです。
1-3. 生でも食べられる?加熱する?一番美味しい状態とは
「このベーコン、生で食べても大丈夫?」という疑問を持つ方も多いかもしれません。大山ハムのベーコンは加熱食肉製品ですので、そのままでもハムのように安心して召し上がれます。
しかし、おつまみとして最高のパフォーマンスを発揮させたいなら、やはり「加熱」をおすすめします。熱を加えることで脂身が透き通り、甘みが活性化するためです。カリカリにしすぎず、脂がキラキラと輝き始めたタイミングが、香り・食感・旨みのバランスが最も整う瞬間と言えます。
2. まずはシンプルに!「切って焼くだけ」で感動する食べ方
上質な食材を手に入れたとき、余計な手出しは無用です。まずは複雑な調理をせず、ベーコンそのもののポテンシャルを味わってみましょう。シンプルだからこそ、切り方と焼き方のちょっとした違いが味を左右します。
2-1. 厚切り?薄切り?食感を楽しむカッティングのコツ
熟成乾塩ベーコンを購入された方の多くは、ブロックタイプを選ばれているのではないでしょうか。せっかくなら、贅沢に「厚切り」に挑戦してみてください。
おすすめは、5mm〜7mm程度の厚さ。これ以上厚いと塩気が強く感じられ、薄すぎると肉の繊維感を楽しみきれません。また、拍子木切り(スティック状)にすると、表面のカリッとした食感と中のジューシーさを同時に味わえるため、お酒のアテとして最適な形状になります。
2-2. 脂の甘みを引き出す「弱火じっくりソテー」の鉄則
フライパンで焼く際、強火は厳禁です。いきなり高温で焼くと、外側だけが焦げてしまい、せっかくの上質な脂を楽しむ前に身が縮んでしまいます。
鉄則は「コールドスタート」。冷たいフライパンにベーコンを並べ、火をつけていない状態から弱火で加熱を始めましょう。自身の脂だけで揚げ焼きにするイメージです(油をひく必要はありません)。じわじわと脂が溶け出し、きつね色になった頃には、キッチン全体が幸せな香りに包まれているはずです。
2-3. 味付け不要!まずはそのまま、次はブラックペッパーだけで
焼き上がったら、まずは何もつけずに一口食べてみてください。乾塩法でしっかりと熟成された塩味と、凝縮された旨みだけで十分すぎるほどのインパクトがあります。
二切れ目からは、挽きたてのブラックペッパーを少々振ってみましょう。黒胡椒のピリッとした刺激が、濃厚な脂の甘みをより一層引き立ててくれます。塩を追加する必要は全くありません。素材の完成度が高いからこそできる、引き算の食べ方です。
3. 【お酒別】熟成乾塩ベーコンの最強おつまみアレンジ5選
そのままの味を堪能した後は、お酒とのペアリングを楽しむアレンジレシピのご紹介です。ベーコンの塩気と脂は、合わせる食材によって表情を変え、ビールから日本酒まであらゆるお酒の相棒になります。
3-1. ビールが止まらない!「厚切りベーコンとジャーマンポテトの黒胡椒和え」
ビールの苦味と炭酸には、やはり王道のポテトとの組み合わせが欠かせません。ただし、ここではベーコンを主役に据えます。
- ジャガイモはあらかじめレンジで加熱し、少し硬さが残る程度にしておきます。
- 厚切りベーコンを弱火で炒め、脂が十分に出たらジャガイモを投入します。
- ベーコンから出た旨みたっぷりの脂をジャガイモ全体に吸わせるように炒め合わせるのがコツです。
仕上げにパセリと粗挽き胡椒を散らせば、喉越しの良いラガービールが止まらなくなる一皿の完成です。
3-2. ワインと好相性!「ベーコンとカマンベールチーズのグリル」
赤ワインやコクのある白ワインには、チーズとのマリアージュを提案します。塩気のある食材同士ですが、乳製品のまろやかさがベーコンの角を取り、絶妙なハーモニーを生み出します。
カマンベールチーズの上部を少し切り取り、その上にカリカリに焼いたベーコンビッツを乗せてオーブントースターへ。チーズがとろりと溶け出し、スモーキーな香りと絡み合います。バゲットに乗せていただけば、まるでビストロで食事をしているような気分に浸れるでしょう。
3-3. ハイボールに合う!「ベーコンとアスパラのレモンバター炒め」
ハイボールの爽快感には、少し酸味を効かせたアレンジがマッチします。ベーコンの脂っこさを炭酸が洗い流し、次の一口を誘う無限ループの組み合わせです。
アスパラガスとベーコンをバターで炒め、仕上げにレモン汁をひと回し。バターのコクがベーコンの旨みを底上げしつつ、レモンの酸味が全体を引き締めます。彩りも鮮やかで、食卓がパッと明るくなるのも嬉しいポイントです。
3-4. 日本酒にも合う意外な組み合わせ「炙りベーコンのわさび醤油添え」
「ベーコンに日本酒?」と思われるかもしれませんが、熟成乾塩ベーコンの良質な脂は、実はマグロの大トロのような楽しみ方ができます。
フライパン、もしくはバーナーで表面をサッと炙り、香ばしさを立たせます。そこに本わさびを少し乗せ、極少量の醤油をつけて召し上がってみてください。わさびの辛味が脂の甘みを際立たせ、純米酒のふくよかな米の旨みと驚くほど調和します。和風テイストに変身したベーコンの新たな一面を発見できるはずです。
3-5. 週末の贅沢ブランチに「カリカリベーコンと温玉のシーザーサラダ風」
休日の昼下がり、スパークリングワインや軽めのビールと合わせるなら、サラダ仕立てがおすすめです。
レタスやベビーリーフの上に、カリカリになるまで炒めたベーコンと、その脂で作ったクルトンをトッピングします。中央に温泉卵を落とし、崩しながらソースのようにして絡めて食べましょう。濃厚な黄身とベーコンの塩気が野菜を包み込み、ドレッシングいらずのご馳走サラダになります。
4. 余っても安心!風味を落とさない保存テクニック
「一度に食べきれない」「大切に少しずつ食べたい」という場合、保存方法を間違えると風味が落ち、独特の「冷蔵庫臭」が移ってしまうことがあります。最後まで美味しくいただくための保存術を押さえておきましょう。
4-1. 乾燥は大敵!冷蔵保存の正しいラップの包み方
開封後の最大の敵は「乾燥」と「酸化」です。パックのまま輪ゴムで止めるだけでは不十分です。
まず、ベーコンの表面に浮き出た水分をキッチンペーパーで軽く拭き取ります。その後、空気が入らないようにラップでぴっちりと包み込み、さらにジッパー付きの保存袋に入れて冷蔵庫へ入れましょう。空気に触れる面積を極力減らすことが、スモーキーな香りと鮮やかな色を保つ秘訣です。
4-2. 1ヶ月後も美味しく!使いやすい冷凍保存の手順
すぐに食べきれない場合は、迷わず冷凍保存を選びましょう。ブロックのままではなく、あらかじめ「1回分」や「使いやすい形(短冊や薄切り)」にカットしておくのがポイントです。
小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて金属製のトレイの上で急速冷凍します。こうすることで解凍時のドリップ(旨み成分の流出)を最小限に抑えられます。使用する際は、冷蔵庫でゆっくり解凍するか、凍ったままスープや炒め物に投入しても問題ありません。
5. まとめ:熟成乾塩ベーコンでいつもの晩酌をアップグレードしよう
大山ハムの熟成乾塩ベーコンは、単なる食材ではなく、食卓を豊かにしてくれる「体験」そのものです。職人の技が詰まった凝縮された旨み、上質な脂の甘みは、いつもの晩酌を特別な時間に変えてくれるでしょう。
まずはシンプルに焼いて素材の味を確かめ、気分に合わせてお酒とのペアリングを楽しんでみてください。最高のおつまみと共に、至福のひとときをお過ごしいただければ幸いです。


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