1. さんまの塩焼きに飽きたあなたへ!定番から驚きのアレンジおつまみレシピまで徹底解説
秋の味覚の代表格、さんま。食卓にのぼると季節の深まりを感じさせてくれますね。定番の塩焼きももちろん絶品ですが、「毎年同じ食べ方で、少しマンネリ気味かも…」と感じていませんか。
実は、さんまは少しの工夫で驚くほど多彩な表情を見せてくれる、アレンジ自在な魚なのです。この記事では、いつものさんまを格上げする、とっておきのおつまみレシピを調理法別にご紹介いたしましょう。
1-1. いつものさんまが大変身!アレンジおつまみの魅力とは?
さんまをアレンジする魅力は、なんといってもその味わいの幅広さにあります。DHAやEPAといった良質な脂を豊富に含むさんまは、焼くだけでなく、煮たり揚げたり、洋風のハーブやスパイスと組み合わせたりすることで、その旨味が一層引き立ちます。
また、調理法を変えることで、日本酒や焼酎といった和酒だけでなく、ワインやビールとの相性も抜群に良くなるのが嬉しいポイント。普段の晩酌が、まるでおしゃれなバルの一皿のように華やかになるでしょう。この記事を読めば、あなたのさんまレパートリーが格段に増えること間違いなしです。
1-2. まずは基本から!美味しいさんまの選び方と下処理のコツ
美味しいおつまみ作りの第一歩は、新鮮なさんまを選ぶことから始まります。スーパーでさんまを選ぶ際は、以下の3つのポイントをチェックしてみてください。
- 目が黒く澄んでいるか:新鮮なさんまの目は、黒目がはっきりとしていて、水晶体のように透明感があります。目が白く濁っていたり、赤く充血していたりするものは鮮度が落ちているサインです。
- お腹が硬く、ふっくらしているか:さんまを手に持った時、銀色のお腹にハリがあり、硬く締まっているものが良品です。内臓が傷み始めるとお腹が柔らかくなるため、ここは重要な判断基準となります。
- 口先が黄色いか:これは意外と知られていない目利きのコツですが、新鮮で脂がのったさんまは、口の先端がほんのり黄色がかっています。旬のさんまならではの特徴なので、ぜひ探してみてください。
新鮮なさんまが手に入ったら、次は下処理です。特にワタ(内臓)を抜く際は、苦味の原因となる「苦玉(胆のう)」を潰さないように丁寧に取り除くのが美味しく仕上げる秘訣です。
1-3. 包丁いらずで簡単!筒切り・3枚おろしの方法
「魚をおろすのは難しそう…」と敬遠されがちですが、さんまは骨が比較的柔らかく、初心者でも扱いやすい魚です。特に煮付けなどに使う「筒切り」は、包丁を使わずキッチンバサミでも手軽にできます。
3枚おろしに挑戦する場合は、まず頭を落とし、腹に切り込みを入れてワタを取り除きます。その後、中骨に沿って包丁を滑らせるように動かすのがポイント。最初は難しく感じるかもしれませんが、何度か試すうちに必ず上達します。動画サイトなどで「さんま 3枚おろし」と検索すると、分かりやすい解説がたくさん見つかるので、参考にしてみるのも良い方法でしょう。
2. 【調理法別】フライパンひとつで完成!さんまのお手軽おつまみレシピ7選
ここからは、ご家庭にあるフライパンだけで手軽に作れる、絶品おつまみレシピをご紹介します。旬のさんまの美味しさを、新しい形で発見できるはずです。
2-1. 【焼く】香ばしさが食欲をそそる!アレンジ焼きレシピ
- 2-1-1. ワインに合う!さんまのガーリックバター醤油焼き 3枚におろしたさんまに塩コショウで下味をつけ、小麦粉を薄くまぶします。フライパンにオリーブオイルとスライスしたニンニクを入れて熱し、香りが出たらさんまを皮目からこんがりと焼き上げましょう。仕上げにバターと醤油を回しかければ、食欲をそそる香りが立ち上る一品の完成です。白ワインとの相性は格別ですよ。
- 2-1-2. チーズとろ〜り!さんまのかば焼きピザ風 さんまの蒲焼き缶を使った超簡単アレンジ。缶詰のさんまを食べやすい大きさにほぐし、油を薄く引いたフライパンで軽く温めます。その上にピザ用チーズをたっぷり乗せ、蓋をしてチーズが溶けたら完成。お好みで刻みネギや七味唐辛子を振るのがおすすめです。
- 2-1-3. 香り豊か!さんまのハーブパン粉焼き 開いたさんまに塩コショウをし、みじん切りにしたローズマリーやタイムなどのハーブ、粉チーズを混ぜたパン粉をたっぷりと乗せます。フライパンに多めのオリーブオイルを熱し、パン粉の面からじっくりと焼き付けましょう。サクサクの食感とハーブの爽やかな香りが、さんまの新たな魅力を引き出してくれます。
2-2. 【炒める】パパッと作れる!ご飯にも合う炒め物レシピ
- 2-2-1. 甘辛味がやみつき!さんまとキノコの甘辛炒め 筒切りにしたさんまに片栗粉をまぶしてカリッと焼き、一度取り出します。同じフライパンでしめじやエリンギなどのキノコを炒め、火が通ったらさんまを戻し入れ、醤油・みりん・砂糖を合わせたタレを絡めれば出来上がり。甘辛い味付けは、お酒だけでなく白ごはんも進む味わいです。
- 2-2-2. ごま油香る!さんまのキムチ炒め こちらは蒲焼き缶を使うとさらに手軽になります。ごま油でキムチを軽く炒め、ほぐしたさんまの蒲焼きを加えてさっと混ぜ合わせるだけ。キムチの辛味と発酵の旨味、さんまの脂が絶妙にマッチします。ビールやマッコリのお供に最適です。
2-3. 【揚げる】サクサク食感がたまらない!絶品揚げ物レシピ
- 2-3-1. 骨まで美味しい!さんまの竜田揚げ 3枚におろしたさんまを醤油、酒、すりおろし生姜に15分ほど漬け込みます。汁気を切って片栗粉をまんべんなくまぶし、170℃の油でカラッと揚げましょう。骨が気になる方は、骨を取り除いた切り身を使うと食べやすくなります。冷めても美味しいので、お弁当のおかずにもぴったりです。
- 2-3-2. 大葉と梅でさっぱり!さんまのくるくる巻き揚げ 開いたさんまの身に、叩いた梅肉を薄く塗り、大葉を乗せて端からくるくると巻きます。楊枝で留めてから片栗粉をつけ、きつね色になるまで揚げれば完成。梅と大葉の爽やかな酸味が、さんまの脂をさっぱりとさせてくれ、いくらでも食べられてしまう一品となります。
3. 作り置きもOK!じっくり味わうさんまの煮込み・漬け込みおつまみレシピ
時間がある時に仕込んでおけば、食べたい時にすぐ楽しめる「作り置き」おつまみ。味が染み込むことで、出来立てとはまた違った美味しさを堪能できます。
3-1. 味が染みて絶品!さんまのじっくり煮込み
- 3-1-1. ご飯が進む定番の味!さんまの生姜煮 筒切りにしたさんまを、醤油・酒・みりん・砂糖、そしてたっぷりの千切り生姜と一緒に煮詰めます。圧力鍋を使えば骨まで柔らかく煮ることが可能です。煮汁が少なくなるまで煮詰めるのが、味をしっかり染み込ませるコツ。山椒を少し振ると、料亭のような本格的な味わいになります。
- 3-1-2. トマト缶で簡単!洋風オイルサーディン 筒切りにしたさんまを鍋に並べ、ひたひたのオリーブオイル、潰したニンニク、鷹の爪、ローリエ、そしてトマト缶を加えて弱火で30分ほど煮込みます。自家製のオイルサーディンは、身がふっくらとして格別の美味しさ。そのまま食べるのはもちろん、パスタの具材にするのもおすすめです。
3-2. さっぱり美味しい!さんまの漬け込みアレンジ
- 3-2-1. 野菜もたっぷり!さんまの南蛮漬け 素揚げしたさんまを、千切りにした玉ねぎや人参、ピーマンと一緒に、酢・醤油・砂糖を合わせた南蛮酢に漬け込みます。揚げたての熱いさんまを漬け込むことで、味が染み込みやすくなるでしょう。冷蔵庫で一晩寝かせると、味が馴染んでさらに美味しくいただけます。
- 3-2-2. 切って和えるだけ!さんまの香味野菜漬け 新鮮なさんまが手に入ったら、ぜひ試してほしいのが刺身のアレンジ。3枚におろして細切りにしたさんまを、みじん切りにしたミョウガ、大葉、ネギ、生姜といった香味野菜と和え、醤油とごま油で味を調えます。日本酒のアテに最高の、大人な味わいです。
4. 【缶詰活用】5分で完成!超時短さんまおつまみアイデア
「今日は疲れて料理をしたくない…」そんな日でも、さんま缶があればあっという間に美味しいおつまみが作れます。常備しておくと非常に便利な、缶詰活用術を紹介します。
4-1. さんまの蒲焼き缶で!火を使わない秒速おつまみ
- 4-1-1. 刻み薬味と和えるだけ!絶品なめろう風 さんまの蒲焼き缶の汁気を軽く切り、包丁で粘り気が出るまで叩きます。そこに刻んだネギ、大葉、生姜、そして味噌を少々加えて混ぜ合わせれば、千葉県の郷土料理「なめろう」風の一品が完成。調理時間はわずか5分です。
- 4-1-2. きゅうりと和えてさっぱり!蒲焼きの酢の物 薄切りにして塩もみしたきゅうりと、ほぐしたさんまの蒲焼きを、酢と少しの砂糖で和えるだけ。蒲焼きの甘辛いタレと酢の酸味が意外なほどよく合います。箸休めにぴったりの、さっぱりとした小鉢です。
4-2. さんまの水煮缶で!おしゃれバル風おつまみ
- 4-2-1. バゲットが止まらない!さんまリエット 水煮缶の汁気を切り、フォークで細かくほぐします。そこにクリームチーズ(またはマヨネーズ)、刻んだ玉ねぎ、レモン汁、塩コショウを加えてよく混ぜ合わせるだけ。クラッカーやバゲットに乗せてお召し上がりください。
- 4-2-2. 缶ごと煮込むだけ!さんまのアヒージョ さんまの水煮缶の汁を少し減らし、そこにたっぷりのオリーブオイル、スライスしたニンニク、鷹の爪を加えて火にかけるだけ。缶ごと直火OKのタイプなら、後片付けも楽々です。グツグツと煮えてきたら、きのこやミニトマトを加えるのも良いでしょう。
5. さんまのおつまみを格上げする!相性抜群のお酒はこれ!
せっかく美味しいおつまみを作ったなら、お酒とのペアリングも楽しみたいもの。料理の味わいを引き立てる、おすすめの組み合わせをご紹介します。
5-1. 和風アレンジにはキレのある「日本酒・焼酎」
生姜煮や竜田揚げ、なめろう風など、醤油や味噌をベースにした和風の味付けには、やはり日本の酒がよく合います。特に、さんまの脂をすっきりと洗い流してくれるような、辛口でキレのある純米酒がおすすめ。芋焼酎のロックや水割りも、香味野菜を使った料理の風味を引き立ててくれます。
5-2. 洋風アレンジには爽やかな「白ワイン・ビール」
ガーリックバター焼きやハーブパン粉焼き、アヒージョといった洋風アレンジには、柑橘系の香りがする爽やかな辛口の白ワイン(特にソーヴィニヨン・ブラン種)が最適です。ハーブの香りとワインのアロマが同調し、さんまの旨味をより一層深く感じさせてくれるでしょう。また、揚げ物にはのどごしの良いビールが間違いのない組み合わせとなります。
6. まとめ|今年の秋は、さんまのアレンジおつまみで食卓を豊かにしよう
今回は、定番の塩焼きだけではない、さんまの新たな魅力を発見できるアレンジおつまみレシピを多数ご紹介しました。
フライパンひとつで手軽に作れるものから、じっくり味を染み込ませる作り置きレシピ、そして缶詰を使った究極の時短アイデアまで、きっとあなたの「作ってみたい!」が見つかったのではないでしょうか。
旬のさんまが手に入るこの季節、ぜひ新しい食べ方に挑戦して、毎日の晩酌や食卓をより豊かに楽しんでみてください。
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